TOP > 理想の家づくりのために Web住まいセミナー > 住宅の性能の考え方
家づくりではどうしても外観や内装、間取りなどに気を取られがちですが、忘れてはいけないのが住まいの「性能」。
なぜなら、住まいの住み心地や安全性は「性能」に大きく左右されるからです。
性能の指標にはさまざまなものがありますが、特に数値化しやすく、比較検討しやすいのは次の3種類です。
性能
概要
判断基準
断熱性
(Q値)
断熱材などによって室内の気温を一定に保ちやすくなり、冷暖房の効率がアップ。快適性が増し、省エネにもつながります。
数値が低いほど高性能で、一般的に2.7w/m2k以下で高性能とされます。
気密性
(C値)
隙間を極力なくすことで、外気の侵入を予防。断熱と組み合わせることで、より「冬温かく、夏涼しい」家になります。
数値が低いほど高性能。一般的に1cm/m2以下で高性能とされます。
耐震等級
地震への耐久度。数百年に一度発生する地震(震度6~7)に対抗できるものが「等級3」。「等級2」はその1.25倍、「等級1」は1.5倍の大きさの地震に対抗できます。
「等級2」があれば安全性はかなり高いと言えます。「4寸の大きい柱だから丈夫」という会社がよくありますが、柱だけでは耐震性を保証できません。必ず等級を確認しましょう。
また、エネルギーに関する先進的な指標として注目を集めているのが、次のふたつです。
そのほか、「遮音性能」や「耐火性能」などさまざまな指標があります。担当者と打ち合わせながら、どの性能を重要視するか決めていきましょう。
また、シックハウス対策やバリアフリーなど、健康面への配慮も重要です。
自然素材やフォースター建材を使っていますから安心と安易なことを言われる会社も多いですが自然素材やフォースターを使っていても施工する際の接着剤やのりなどに化学薬品が含まれており、それらが原因となってシックハウス症候群やアトピー性皮膚炎を引き起こす可能性があります。
フォースターは化学薬品が基準値以下というだけの表示ですので、集まれば害が出てくることも十分にありえるのです。
一般的な住宅と高性能住宅の光熱費の差額は、場合によっては毎月平均1万円ほど発生します。
25年間住めば、300万円の差です。ローコストで一般的な住宅を建てても、光熱費を考えると高性能住宅の方が割安、ということも考えられるのです。加えて、高性能住宅は住み心地や耐用年数の点でも優秀ですから、コストパフォーマンスの面では確実に優れていると言えます。
光熱費などに関わるエネルギー性能については、まだまだしっかり数値化している業者は少ない状況です。一次エネルギー消費量やBELSといった新たな指標に取り組もうとしている、前向きな会社を選びたいところですね。<詳しい資金計画についてはこちら>